地域整備関連



調査名

「インターチェンジおよびサービスエリア周辺の地域づくりに関する提言」


概要

調査名 「インターチェンジおよびサービスエリア周辺の地域づくりに関する提言」
発表日 平成9年5月19日
担 当
道路と地域づくり委員会
 
委員長 永瀬史朗(ミノグループ社長)
副委員長 安田洋一郎(大日本土木専務)
堤 俊彦(日本耐酸壜工業社長)
大嶽 嵩(丸治コンクリート社長)
有巣一臣(本陣平野屋社長)
 



提言要旨

 高速道路を活かし地域の活性化を図っていくには、関連する活性化プロジェクトが「地域産業の発展に寄与すること」「地域住民の安全・安心・快適生活に寄与すること」「駅前など既存集積の関連に配慮し、相互の発展に寄与すること」「環境に配慮すること」を必要とする。また、IC周辺地域は救急機能、防災機能、物流機能など地域の中で果たすべき基礎的な機能を具備しながら、中部圏の核となるような特化した機能を備え、機能分担を図ることによって多様なニーズに対応できる豊かな地域づくりを実現させることも必要である。したがって、高速道路建設に併せて以下のような整備を官民共同のもと推進されることを求める。



提言

岐阜ブロック モデル地区:東海環状自動車道 岐阜IC周辺整備について

  • 総合救急防災センターの整備
     東海環状自動車道と岐阜大学医学部・同付属病院を活用した救急医療拠点を整備する。高速道路から救急車両が直接乗り入れることを可能にするロングランプや、ヘリポートなどの整備に併せて、緊急時・災害時の防災センターとして、救急防災情報ネットワーク拠点、仮設住宅用地、備蓄倉庫などを整備する。防災拠点は平常時には、公園・緑地として地域住民の憩いの場としての役割を果たす。
  • ニュー・インダストリアル・パークの整備
     研究開発機関、レンタルラボ、インキュベーター等によって構成される新しいタイプの産業団地を整備し、バイオを核とした新産業の創出を図る。


西濃ブロック モデル地区:東海環状自動車道 大垣西IC周辺整備について


  • 複合交通ターミナルと水を活かしたアミューズメント・大規模商業施設
     JR東海道本線の大垣駅と垂井駅の間の大垣西IC近隣にJR大垣西駅(仮称)を誘致し、複合交通ターミナルを新設する。複合交通ターミナルは、鉄道駅、高速バスターミナル、路線バスターミナル、大規模駐車場、ヘリポートが一体となった複合施設で、これらの交通機関の乗り継ぎを容易にするものである。
     商業施設やアミューズメント施設、噴水などを併設し、広域集客、地域住民の憩いの場としての機能を果たす。



中濃ブロック モデル地区:(東海北陸・東海環状自動車道)美濃・関JCT周辺整備について


  • SEKI・ワールド・マートの整備
     ロジスティクスセンター内もしくは隣接地に、物流・商流一体施設『SEKI・ワールド・マート』を整備し、輸入品の低価格販売、地場産品の製造直売、実演販売や中部圏全域の生鮮食料品の販売を行う。また、個人輸入の窓口機能や、通信販売拠点としての機能も持たせる。
  • トレードビジネス・サポートセンター
     海外情報、輸出入情報、貿易・海外投資に関する相談、貿易・通関事務、翻訳など中小企業が海外との取引を行う際にネックとなる事柄を支援する『トレードビジネス・サポート・センター』の設置を要望する。



東濃ブロック 東濃西部のモデル地区:東海環状自動車道 土岐南IC周辺整備について


東海環状自動車道土岐南IC周辺においては、東濃研究学園都市、国際陶磁器テーマパーク(仮称)[以降本文中では(仮称)を省略]といったプロジェクトが着実に進みつつある。また、岐阜県東濃地区には首都機能の移転も期待されている。
したがって当地区においては「これらのプロジェクトを補完する機能として必要な事項」「これらのプロジェクトの効果を地域産業に波及させるために必要な事項」を検討した。
  • バスターミナルの整備
     高速バス、ガイドウェイバス、路線バスなど、多様なバスが発着(経由)し、それらの乗り継ぎを可能とするバスターミナルがIC近隣に設置されることを要望する。
  • 地元企業の展示会・内覧会開催支援
     国際陶磁器テーマパークを地元陶磁器業界の新作発表会、内覧会に活用する。開催にあたっては、業界各社の協力・共同は勿論のこと、関連行政にも、企画、PR、運営、資金など各方面にわたる支援を求める。
  • ビジターズ産業の育成支援
     当地区の国際陶磁器テーマパークや東濃研究学園都市といった伝統技術、最先端技術・研究の集積が海外からの「テクニカルビジット」ルートに組み込まれ、産業として成立するために、海外からの訪問者の受入れに対して、官民共同となって積極的に推進していく必要がある。
    窓口機能としての情報拠点や宿泊施設などの基盤整備ならびに、個別企業では対応が困難な外国語での説明役や外国語のパンフレット作成などについて行政の支援を求める。
  • 豊かさ体験村(住宅展示場と岐阜産品による生活提案)
     東濃桧の家をメインとする住宅・住宅関連メーカーの展示場、陶磁器・刃物・家具など県内生活関連メーカーのアンテナショップ、レストラン、公園などを整備し住民および来訪者に対する「憩いの場」「交流の場」としての役割を果たす。
  • 神坂PAのIC化と観光周遊ルート整備
      中央道神坂PAをIC化し、観光シーズンに発生する中津川IC出口や周辺道路の交通渋滞の解消を図る。併せて観光周遊ルートを整備することにより、観光産業の更なる発展を図る。



飛騨ブロック モデル地区:中部縦貫自動車道 高山IC周辺整備について


  • 「道の駅飛騨高山」と河畔公園の一体的整備
      「道の駅飛騨高山」を整備し、道路情報、駐車場情報、気象情報、観光案内、宿泊施設の紹介(予約)などの情報のやりとりができる情報センターを整備する。
     また隣接する川上川河川敷を河畔公園として整備し「道の駅飛騨高山」と一体的に活用する。川辺を散策できる遊歩道や水遊びができる遊歩道を整備し、地域住民ならびに訪問者の憩いの場としての役割を果たす。